きまぐれにゃん日記

ヤフーニュースで面白い記事を発見しました。世界的に有名なスパイ小説作家のフレデリック・フォーサイスさんが、実際にMI6というイギリスのスパイ局に協力していたというのです。つまりは、通常であれば非現実的な娯楽小説というスパイ小説なのですが、通常では経験しえないその実体験をもとに、小説が書かれていたというのです。


私は彼の小説の和訳版をいくつか読んだことがありますが、もちろん現実とは切り離した物語として読んでいました。そのなかに彼の実体験が反映して描写が含まれていたのかもと思うと、また読み返す時は見方が大きく変わるでしょうね。しかも彼の小説が出版されるにあたって、MI6のチェックを受けて直しを受けていたのだというからまた驚きです。確かに実際のスパイ活動を赤裸々に書かれてしまっては、秘密活動もたったものではありませんからね。


彼の場合はスパイ活動がスパイ小説に反映されたというケースですが、多くの著名な小説家が実体験を元に作品を手がけており、それがフィクションに現実的な説得感を与えています。僕の好きなバイク小説であれば作者はライダーで、歴史小説であれば歴史学者なみのマニアです。その理屈で考えればフレデリックさんのスパイ実体験も納得といえば納得なのですが、命の危険もあったということですから、比べ物にならない驚きでした。"